予防接種

当院の予防接種について

1階 受付・待合 予防接種は、子どもが元気で健やかに成長していくために有用なだけではなく、やがて成長して集団生活に入る際に、万が一細菌やウイルスが入り込んできても、感染しにくく、また感染してしまっても悪化しにくい体質を作ることで、疫病が集団を通して蔓延することを予防する効果もあります。そのために予防接種は大切な医療の一つと考えています。
 子どもにとって初めてのワクチンデビューは2か月から始まります。お電話またはWebからの予約をお願いします。
 この時はロタウイルス、B型肝炎ウイルス、ヒブおよび肺炎球菌、四種混合のワクチンを予約してください。すべて公費による定期接種ワクチンのため無料で接種できます。
もしWebからの予約ができない場合は、遠慮無くお電話ください。


 ワクチンには、公費で受けられる定期予防接種と、自費で接種する任意予防接種があります。ただし、任意予防接種でも自治体によっては補助を受けられる場合もあります。詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。

定期予防接種

 定期接種のワクチンは以下の通りです。
ロタウイルス、肺炎球菌、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)、B型肝炎、4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ=小児麻痺)、BCG、MR混合(麻疹、風疹)、水痘、日本脳炎、2種混合(ジフテリア、破傷風、11歳以上13歳未満で1回)、子宮頸がん(HPV)

任意予防接種

 任意接種ワクチンは以下の通りです。
おたふく風邪、インフルエンザ、A型肝炎、3種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風)、ポリオの追加接種、髄膜炎菌など
 任意接種ワクチンは他にも多数あります。詳しくは当院にお訊ねください。

生後2か月からのワクチンデビュー

赤ちゃん 日本では、多くのワクチンを国の公費や自治体の補助によって無料で接種することができます。
 それによって、子どもの健全な発育に役立つだけではなく、社会的にも疫病が蔓延することを予防する効果もあります。
 最初の予防接種は生後2か月から始めますが、同じ疾患に対するワクチンを複数回、決まった月齢、年齢で接種する必要のあるものの多く、接種のスケジュール管理だけでも複雑で迷ってしまわれる保護者の方を多く見かけます。
 そこで当院では、生後2か月のワクチンデビューの際に、その後のスケジュールについて丁寧に説明を行うとともに、子ども一人一人の接種歴を記録し、打ち忘れがありそうな場合はお手紙で連絡を差し上げるようにしておりますので、いつでもご相談ください。
また、予防接種は専用時間枠も設けてありますので、発熱の患者さんなどと接触する可能性もありませんのでご安心ください。

予防接種の専用時間枠

  • (月)(火)(水)(金) 14:00~14:50
  • (木) 15:40~16:20

痛みを抑えた注射への取り組み

 予防接種といえば、注射です。注射嫌いの子どもが多いため、小児科学会や日本外来小児科学会でも、いかに苦痛の少ない注射を行うかは、常に研究課題となっています。当院では、こうした様々な研究に基づいて、できる限り痛みの少ない注射を心がけております。当院では、まず接種部位を冷やしてから注射を行います。それだけで痛みはだいぶ軽減できます。痛みに対して強い不安をおもちのお子さまへは、事前に貼布する麻酔テープの使用もご提案しています。

エムラパッチ

 この度、当院では採血や予防接種の際の痛みを緩和する方法として、局所麻酔薬のテープをご用意いたしました。来院30分前に採血もしくは予防 接種部位にお貼りいただき、貼ったまま御来院下さい。(60分間貼付してからはがして注射をいたします)1歳以上のお子様で1回に2枚(2か所分)まで貼ることが可能です。ご希望の方は受付にて販売していますので、注射のご予定前にご用意下さい。注射部位のご相談は検査前の診察時に医師とご相談ください。

  • 1枚500円
  • エムラパッチの使い方の動画はこちら

予防接種が受けられないケース

以下のような場合は、予防接種を受けることができません。日をあらためて接種してください。

  • 37.5℃以上の発熱がある
  • 定期接種の場合、接種券、予診票を持参していない
  • 医師の判断によって接種が不適当な状態にあると診断された
  • 母子手帳を忘れてしまった場合(取りに戻っていただくか、予約を取り消しとさせていただきます。)
  • 16歳以上で保護者が同伴しない方が、同意書を忘れた場合

予防接種のワクチンとは

ワクチン、vaccine 予防接種は、ワクチンを注射または経口で体内に入れて、流行するおそれのある疾患に対する抵抗力をあらかじめつけておこうとするもので、身体にウイルスや細菌などの病原体が侵入してきた時に、それと闘うために専用の抗体を作る人体のシステムを利用しています。
 そのために、ワクチンは病原体を薄めたり、無毒化したり、その化学的成分だけを取り出したりして人工的にそれを体内に入れて抗体を作らせるという仕組みになっています。
 抗体があれば、免疫が働いて、その病原体が侵入しても発症しないか、発症しても軽症ですむようになります。
 こうした働きをさせるワクチンには、これまで生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドワクチンがあります。さらに新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンはそれとはまた異なる新しい仕組みのワクチンです。

生ワクチン

 生きたウイルスや細菌を使用し、その毒性を弱めることで発症しないように病原性をなくしたものが生ワクチンです。したがって、自然に感染したと同じように体内で増殖していくため、抗体が十分に作られやすく、何度も接種せずに効果を得られることが特長です。
 日本では生ワクチンによる予防接種は、ロタウイルス、BCG(結核)、MR混合(麻疹、風疹)、おたふく風邪、水痘などになります。

不活化ワクチン

 不活化とは病原体をさまざまな方法で死滅させ、活性をなくしたという意味です。病原体のもっている毒素(病原性)を完全に無くして、抗体を作るために必要な成分だけにしたものです。生ワクチンに比べると、抗体を作る力が弱い部分があり、何度かの追加接種を行う必要があります。日本ではB型肝炎ウイルス、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)、肺炎球菌、百日せき、ポリオ、日本脳炎、インフルエンザなどが不活化ワクチンを使っています。

トキソイド

 病原体が作る毒素の抗体を作る働きだけを残して無毒化したもので作られたワクチンです。こちらも生ワクチンと比べて抗体を作る力が弱い部分があり、複数回の接種が必要になります。
 ジフテリア、破傷風などがトキソイドによって作られているワクチンです。

子どもの予防注射の種類と回数および推奨年齢

定期接種

ワクチン名 接種回数、タイミング等
ロタウイルスワクチン(1価もしくは5価) 1価は計2回、5価は計3回を接種します。接種は生後6週可能です。2回目と3回目はその前の接種から4週間以上の間隔が必要です。1価は生後24週目まで、5価は生後32週目までに完了してください。
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ) 合計4回の接種が推奨されています。生後2~4か月の間に3回接種し、12~17か月までに残り1回を接種してください。
小児用肺炎球菌ワクチン 合計4回の接種を推奨しています。生後2~4か月の間に3回、12~15か月までに残りの1回を接種してください。
B型肝炎ウイルスワクチン 合計3回の接種を推奨しています。生後2~3か月の間に2回、7~8か月までに残りの1回を接種してください。
4種混合ワクチン(DPT-IPV)ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ 合計4回の接種を推奨しています。生後2か月から3~8週間隔で3回、2歳の誕生日前までに残りの1回を接種します。
ポリオ 生後3か月から2歳の誕生日までに合計4回の接種を推奨しています。
2種混合ワクチン(DT)ジフテリア・破傷風 4種混合や3種混合の第2期として11~13歳未満の間に1回接種してください。
MR混合 麻疹・風疹 1~2歳の誕生日前に1回、5~7歳の誕生日前までに2回目の接種を推奨しています。
水痘ワクチン 合計2回の接種を推奨しています。生後12~15か月で1回、その後6~12ヶ月開けて2回目を接種してください。
日本脳炎ワクチン 合計4回の接種を推奨しています。3歳で2回接種、4歳で3回目を1回接種、9~12歳で4回目を1回接種してください。
BCGワクチン 5~8か月未満の間に1回の接種を推奨しています。
子宮頸がんワクチン(HPV) 小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女子が対象で合計3回の接種を推奨しています。平成25年(2013)から積極的接種を推奨しないとされる期間がありましたが、令和3年(2021)にはその状態は解除されています。
詳しくはこちら

※なお、推奨年齢を過ぎてから接種を受ける場合は、任意接種になり自費接種となります。

任意接種

ワクチン名 接種回数、タイミング等
A型肝炎ワクチン 合計3回接種します。1歳から接種可能で、1回目から2回目は2~4週間の間隔を開けて、3回目は2回目の約半年後に接種します。
おたふく風邪ワクチン 合計2回接種します。1歳過ぎたてすぐに1回目を接種し。2回目は5歳~7歳未満の間に接種します。
インフルエンザワクチン 毎年流行時期の前(10~1月)に接種します。対象は生後6か月以降の全年齢で13歳未満はその年に計2回。1回目と2回目の間隔は2~4週間程度空けるのが望ましいとされています。
3種混合ワクチン(DPT)ジフテリア・百日せき・破傷風 4種混合からポリオを除いたもので、現在は任意接種となっています。接種回数とタイミングは4種混合と同じです。
当院では6歳での追加接種をおすすめしています。
ポリオワクチン 3か月~7歳5か月までに2回接種します。1回目と2回目の間隔は6週間以上あけます。(数年間あいても問題ありません。)
お勧めの時期は1歳6か月までに2回です。かかる可能性はほとんどありませんが、南アジアやアフリカなどの地域周辺で生活する予定がある方は、必ず3回受けてください。(2回は定期接種、3回目は任意接種)
髄膜炎菌ワクチン 侵襲性髄膜炎菌感染症を予防するためのワクチンです。
集団生活(学生寮や部活など)をされる10代の方、中東やアフリカ中部周辺へ旅行や移住予定がある方などにお勧めします。
髄膜炎菌感染症は0歳代と15~19歳の発症が多く、学校保健安全法の「学校で予防すべき感染症」の一つに定められています。

ワクチンの接種歴管理

 

2階 待合定期接種、任意接種を含めて、子どもが接種すべきワクチンは数多くあり、また1つのワクチンでも、何歳までに何回などのスケジュールが決まっておりつい忘れてしまいそうになる保護者の方もいらっしゃいます。そこで当院では、ワクチンの打ち忘れがないか、当院で接種された場合、接種歴の管理をしており、打ち忘れの可能性がある場合は、お手紙にてご連絡をいたします。
おたふく風邪、インフルエンザワクチンや、公費補助機関を過ぎてしまったワクチンの接種につきましては、以下のページから予診票がダウロードできます(PDFファイル)。事前にダウンロード、印刷してご記入の上ご来院いただくとスムーズに接種が進みます。ご自宅に印刷環境がない方は当院受付にも用意してありますので、お申し出ください。
なお、体温につきましては当日受付にて計測いたしますので、空欄で大丈夫です。

また、16歳以上の未成年の方は、当日保護者の方の付き添いができない場合は、保護者の方の自筆による同意書、問診票、母子手帳をご持参ください。16歳以下の方は、保護者の同伴が必要です。
ただし、子宮頸がんワクチンを接種を予定している方は保護者の同伴をお願いしております。

新型コロナウイルスワクチンの接種について

 お子様の予防接種はそれぞれに最適な接種時期があります。適正な時期での接種はお子様の健やかな成長に不可欠です。罹患すると重い後遺症が残ったり、時には命の危険がある病気から大切なお子様を守るのがワクチンの役目です。
 ワクチン未接種の方がコロナ感染症罹患後は1か月以上の間隔をあけてから、ワクチン接種後の方が罹患後追加接種をされる場合は3か月以上の間隔をあけてから、接種を行ってください。

接種の実施日

乳幼児コロナワクチン 木曜日午後・土曜日午後
小児用コロナワクチン(5~11歳) 火曜日午後および土曜日午前
曜日により予約時間が異なります。
成人用コロナワクチン(12歳以上)

現在休止しております(12歳になり初めてコロナワクチンを接種される患者様は1.2回目は従来型接種を行います。2023年1月現在従来型ワクチン接種は横浜市選定の市内10か所の医療機関限定となります。当院は対象外です。横浜市HPをご確認ください)

※2023年9月現在、すべてのコロナワクチン接種は休止させていただいております。ご了承ください。

ワクチンの種類

  • ファイザー

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんは感染によって引き起こされる癌の一つです。感染前に予防接種を受け、20歳を過ぎたら定期健診を受けることが最大の予防方法です。 接種当日は接種券および母子手帳・健康手帳をご持参ください。

対象

定期接種 今年度小学校6年生から高校1年生までの女性
キャッチアップ接種 1997年4月2日~2006年4月1日生まれの女性

 

予約

WEB にてご予約ください。

 

ワクチンの種類

当院では9価シルガードもしくは4価ガーダシルをご用意しています。
(ご希望により2価サーバリックスの御用意も可能です。事前にお電話ください。)

 

よくある質問

予防接種までの流れを教えてください。

こちらをご参照ください。

詳しくはこちら

予防接種後の副反応が心配です

副反応とは、ワクチンを接種したことによって抗体を作るという作用以外の反応のことを言います。接種部分が赤く腫れるような局所的なものから、発熱、倦怠感など、また同時に2箇所以外の部位でアレルギーが発生するアナフィラキシーなどもあります。しかし定期接種や任意接種のワクチンは、長期間使用実績があり、アナフィラキシーショックや脳炎などの重篤な副反応は極めて稀にしかおこりません。しかし念のため接種後15分程度は様子を見るために院内にて安静にしていただきます。

重篤ではない副反応とはどんなものでしょうか?

赤くなったり腫れたり、痛んだりする。硬くなるといった接種した部分の症状、発熱などが予防接種で起こりやすい副反応です。発症頻度はおよそ2割程度とされています。このような症状の大部分は数日で改善していきます。しかし、接種部分が硬くしこってしまう硬結は1か月程度続くこともあります。

予防接種した部分が大きく腫れている場合、受診するほうが良いでしょうか?

赤みや腫れは通常数日で改善していきます。まずは接種部位を冷たいタオルなどで冷やしてください。治りにくい場合や強い痛み、痒みなどがある場合は受診してください。

接種後に発熱した場合は、受診するほうが良いでしょうか?

発熱していても機嫌がよく元気もある、水分補給も十分できているといったケースでは、急いで受診する必要はありません。しかし、ぐったりしている、呼吸が荒い、痙攣がある、意識レベルが低下しているといった場合はすぐに救急対応で受診してください。予防接種を受けたタイミングで風邪などを引いてしまうこともありますので、慌てずご来院をご検討ください。

副反応で発熱するとしたらどのぐらいで症状が出ますか?

生ワクチンの場合は、接種後数日から数週間して発熱することもあります。不活化ワクチンの場合は、接種後24時間以内に発熱が起こり、48時間以内には熱が下がっていく傾向があります。

同時接種をすることで考えられるリスクがありますか?

現在推奨されているワクチンは同時接種によって効果が低下する、副反応が強く出るといったようなことはありません。むしろ同時接種によって免疫を早く獲得でき、接種のスケジュールにも余裕がでますので、推奨されています。

予防接種を受けた日はお風呂やシャワーは大丈夫ですか?

接種してから1時間以上経っていれば入浴もシャワーも大丈夫です。ただし、洗う際に接種した部分を強くこすったり、揉んだりすることは避けてください。

BCGの接種を受けて、数日後に赤く腫れてきましたが受診するべきでしょうか?

BCGを接種すると、通常1~2日で接種した部分の腫れなどがいったん消えます。その後10日~4週間程度で、赤みが出て腫れ、膿を持ちます。これが正常の反応ですが、もしそれより前にこうした反応が出てしまう場合は結核に感染している可能性があります。そのため、いったん引いた腫れや赤みが10日以内に再発症して膿を持つような場合はすぐに受診してください。

BCG接種したら腋の下のリンパ節が腫れてしまいました。受診するべきでしょうか?

BCGを接種すると100人に1人程度は腋の下のリンパ節が腫れる副反応が出る可能性があります。通常は2cm以内で、半年程度で消えていくとされていますが、それより大きくなった場合や、2cm以下でもそれ以外に症状があるようなケースでは受診してください。

卵アレルギーがあるのですが、インフルエンザの予防接種は受けない方がいいでしょうか?

日本のインフルエンザワクチンは、卵を利用してウイルスを増殖させて製造しています。その後卵の成分を完全に除去することが難しいため、確かに卵の成分が含まれています。
しかし、その成分は非常に微量で、卵アレルギーがあってもほとんど心配のない程度とされています。そのため、卵アレルギーでアナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を起こしたことがなければ、通常通り接種してかまいません。
当院ではインフルエンザワクチンを使用した事前の検査を行い、接種方法を事前に決定した上で安全に接種を行います。卵アレルギーをおもちで、インフルエンザワクチンをご希望のお子さんは事前に医師にご相談ください。

             
  • 〒240-0012
    横浜市保土ヶ谷区月見台36-15
    ※2023年9月より新棟に移転しました。
  • TEL:045-333-0810
  • FAX:045-331-8546

  • 院内Wi-Fi完備

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