年が明け、寒さが一段と厳しくなってきました。加えて乾燥も一段とひどくなっています。
この様な気象条件ではウィルス感染症が流行しやすくなります。行動制限のない年末年始を過ごして、お仕事学校生活が再開し日常生活がコロナ前に戻りつつあると思います。
昨年末よりコロナの患者様が増えているだけでなく、感冒の患者様、インフルエンザの患者様、胃腸炎の患者様が増えてきました。
インフルエンザは小児にとってコロナより心配な感染症です。急な高熱とそれに伴う各種合併症(熱性痙攣や脳症、気管支炎等)があります。これまでのコロナの対応で発熱があっても、自宅で様子を見ましょう、自宅での検査を優先しましょう、受診はなるべく控えましょうと言われてきました。しかしお子様にはこの対応を宛は寝ると症状の重症化や病気の見落としになりかねません。
最近、「発熱が数日つづいていましたが自宅で様子を見ていました、熱は下がりましたが咳が続きます、元気がありません」といった訴えの患者様を度々拝見します。お子様は年齢が小さければ小さいほどご本人からの訴えが判りにくく、専門家の目で病状をこまめに確認する事が大切です。もちろん、お疲れなどで一時的に熱が出ることもありますが、1日以上熱が継続するようなら、病院を受診してください。お子様は感染症だけでなく、発熱を主訴にする様々な病気にかかります。様子を見すぎると病状の重症化を招く恐れもあり心配しています。
ご体調の変化に素早く対応する事が病気を早く治す方法です。現在は発熱患者様は時間帯も診察場所も区別されています。1日以上継続する発熱がある場合には様子見せずに拝見させて頂きたいと思います。お子様の健やかな成長の為に。。。