今回は足立先生です。
「水いぼ」の治療
健康診断が終わり、夏が近づくと話題になる皮膚の病気に「水いぼ」があります。
正式には「伝染性軟属腫」と言います。ポックスウィルスによる皮膚感染症です。
このウィルスが他の部位に付着して感染(数)を増やします。接触することで他の人にも感染しますが、罹っても、軽い痒みを感じる人はいますが、一般的には強い症状は出ません。
皮膚のバリア-機能が低下している乾燥肌の人、アトピ-性皮膚炎の人、まだ皮膚の弱い乳幼児は感染しやすく、罹ると拡がりやすいです。また「水いぼ」の部位は「とびひ」等の二次感染を起こしやすいので注意が必要です。
何もしないでも半年から1年ぐらいで自然治癒すると言われていますので、治療方針は診察する医師により様々です。
当院では、何もせず自然経過を待つのではなく、
・外科的(ピンセットで摘まんで採る)治療----痛みを和らげる麻酔のテープを使います
・外用薬(塗り薬)治療-----「水いぼ」に特化した軟膏を処方します
・内服(飲み薬)治療-----和漢薬を処方します
を取り入れています。
どの治療法にも一長一短があります。まずは各種についてご説明し、お子様に一番適した治療で、保護者の方からもご理解を頂ける方法を選択します。
「水いぼ」を見つけたら、日常生活のクオリティーアップのために、早めの受診をお勧め致します。