インフルエンザワクチン
ウィルス感染症のうち、インフルエンザは毎年冬に流行するという特性があります。二種類のウィルスが同時に流行するという事はあまり経験していません。ですから、新型コロナウイルスが流行っていた最近の二年間はインフルエンザウィルスの出番がなく、インフルエンザに罹る機会がありませんでした。
ウィルスの流行がないと、自然に身に付く免疫が産生されません(不顕感染がないためです)。2、3歳の子供では免疫がゼロと言っても過言ではありません。インフルエンザの流行が無く、罹る人が少ないと、これまでに獲得していた免疫が自然に下がってしまう人もいます。
新型コロナウイルスが持っている感染力が弱くなると、その隙をついてインフルエンザウィルスが蔓延り始めることが予想されます。実際に、インフルエンザ流行シーズンを迎えているオーストラリアでは、インフルエンザの流行が報告されています。しかも、5歳未満の子供の罹患率が最も高いそうです。海外から日本への渡航制限が解除されたことで、日本でも今年の冬には同じ傾向のインフルエンザシーズンになる事が予想されます。
インフルエンザに罹ると新型コロナウイルス感染を上回る辛い症状を呈します。特に免疫力のない乳幼児では、発熱などの一般的な症状に加えて痙攣や脳炎の合併症を併発することが報告されています。さらに、保育園・幼稚園の集団生活は制限され日常の社会活動にも支障をきたします。
インフルエンザ感染には有効な治療薬があるとはいえ、質の高い日常生活を保つためには罹らないように予防することが何よりです。三密などの予防対策に加えて、インフルエンザワクチンの予防接種を受けて、今年の冬を健康に過ごしたいものです。
当院のインフルエンザワクチン接種方法の詳細はHP・lineお知らせ等でご確認ください。
少しでも多くの患者様にご予約いただける様に、接種枠を例年とは変更して、日曜日の予約枠を増やしています。
今年はワクチンが充分に確保されていますが、早めのご予約をお勧めします。