当院での乳幼児健診
子どもの成長に平均値というものはありますが、実際は一人一人異なっていて、なかなか標準的なメソッドに当てはまりません。そのため、お一人で悩みを抱えてしますお母さんも多いと思います。
そんな時、子どもの成長の確認とともに、様々な悩みを医師や看護師、栄養士といった専門家に相談できるチャンスが乳児健診です。
子どもの発達や体格についての心配事、母乳などのお悩みといった日々の心配事を何でもお気軽にご相談ください。
当院の乳児健診は月、水、木、金曜日に予約で承っております。Webまたは電話にてご予約ください。初めてもお電話にて予約が可能です。
目的と時期について
乳幼児健診を受ける主な目的として
- 子どもの発育・発達の状態を見極め、遅れがないか、病気がないかを確認すること。また日常見逃してしまいがちな問題を発見すること
- 病気や事故などの予防についての指導、予防接種の確認
- 母乳栄養から離乳症への進め方、睡眠の問題など、生活習慣の見直し生活習慣の見直し(離乳食の進め方、睡眠習慣について、など)
横浜市で実施している乳幼児健診について
横浜市では、母子手帳をお渡しする際に、健康審査票の綴りを一緒にお渡ししています。それを使用することで、生後12か月までに3回の個別乳幼児健診を当院で受診することができます。
費用は公費負担ですので無料となります。各々の受診票には有効な月齢が記載されておりますので、期限にご注意ください。1か月目、6~7か月目、9~13か月目を目途に受診してください。受診には母子手帳と横浜市健康診査受診票をお持ちください。4か月健診、1歳6か月健診、3歳健診は区の集団健診となります。
その他にも発育・発達についてのお悩みや離乳のタイミングや離乳食の内容などについては随時相談を承っています。市の発行する受診票を使用されない場合は自費となりますが、問診、身体計測、診察、栄養士による栄養相談(木曜のみ)を含めて、費用は3,500円(税込)です。
なお、健診にご来院の際は、あらかじめ問診票を記入してご持参ください。問診票は以下からダウンロードが可能ですが、ご家庭で印刷できない場合は、受付にもご用意してありますので、お申し付けください。
乳幼児健診の流れ
2当日来院
母子手帳、受診票綴り、保険証、乳児医療証をご持参ください。
32階へ移動
お名前が呼ばれるまで2階の待合エリアで待機してください。
4問診・身体測定
問診で子どもの状態やお悩みなどについてお訊きし、身長・体重・頭囲・胸囲等の身体測定を行います。6か月以降の子どもにはご希望によって、弱視などがないか眼のスクリーニング検査を1回1,000円(税込)で行っております。
5診察
医師による診察で、発達・発育に異常が無いかどうか、疾患の徴候が無いかどうかなどを確認します。
6育児相談
必要に応じて、睡眠習慣などの生活指導、離乳のタイミングや食事内容、子どものスキンケアなどさまざまなお悩みについて相談をお受けします。
7終了
次回の健診や予防接種などのご希望があれば、予約をお取りしますので、スタッフにお申し付けください。
1階の受付で診察券、保険証、母子手帳を受け取ってご帰宅ください。
成長と発育について
ついつい同時期に生まれた子どもと自分の子どもを比較して悩んでしまいがちです。しかし、この時期の子どもの成長は本当に千差万別で、個々人によって、また環境によってもまったく異なるものです。よその子どもと比較して一喜一憂するのではなく、自分の子どもがその環境にあわせてきちんと成長過程をたどれているかということが大切です。
平均数値の成長グラフなどはありますが、あくまで平均ですのであまり気にされることはありません。それでも何かお悩みのことがあれば、乳幼児健診の機会などを通してなんでもご相談ください。また、もし何か健診で異常が見つかって、医師や栄養士などの管理が必要な場合は今後の受診についてご案内しますので、それに従ってください。
弱視検査について
当院では、眼科学会が推奨している弱視のスクリーニング検査を行っています。子どもは眼から入ってくる光信号と脳で映像として組み立てる能力ができあがっていないため、産まれたときはほとんど光が見える程度で、その後だんだんと物を見て映像として認識する能力ができあがっていきます。この眼から脳への回路のどこかに障害があって、「ものを視る力」が発達しきれないのが弱視です。この弱視は子どもの2~3%に認められますが、眼の能力ができあがってしまう年齢以前に治療を開始すれば、ほとんどの例で改善が期待できるもので、特に4歳までに発見し治療すれば95%は治ると言われています。
ところが弱視については3歳児健診で問診があるだけで、しっかりした検査がないため気づかれにくいといわれています。乳児期の視力は低く、成人の視力にして0.2程度しかないと言われていますが、それでも生活に支障がないため、周りの人も気づきにくいケースがあります。
そのため、乳幼児健診の際に、眼のスクリーニング検査を是非ご利用ください。
当院の検査では、最新のスポットビジョンスクリーナー(SVS)という装置を使い、短時間で近視、遠視、乱視、斜視など弱視になりやすい眼の異常を客観的に数値化することが可能です。
当院のSVSで測定する項目は近視、遠視、乱視、斜視(目線の軸が左右均等ではない状態)、不同視(左右の視力がかなり異なる状態)で、計測にかかる時間は数秒です。
3~4歳ぐらいまでに弱視を発見して治療を開始することが大切
物を視る機能は、だんだん発達して多少個人差はありますが8歳ぐらいまでにはその成長を終えるとされています。それ以降は弱視治療の効果がほとんど望めないため、視力が発達してくる3歳から4歳ぐらいまでに弱視を発見して治療を開始することが大切です。
スポットビジョンスクリーナー(SVS)
子どもは何か不具合があっても、なかなか自分の症状を表現できません。そのため視力異常があっても気づかないままのことも多くあります。スポットビジョンスクリーナーは、子どもに負担を感じさせないほど短時間で、弱視の原因となるさまざまな視力の異常を客観的に検査することができる装置です。
もし、このスクリーニング検査で異常が見つかったら、眼科の専門医のもとで必要な精密検査を受けて治療にかかることになります。
どんな検査?
近視・遠視・乱視の屈折異常、斜視(両目の視線の軸がそろわない状態)、不同視(左右の視力が極端に異なる)といった弱視の原因となりやすい視力以上が検査できます。時間は数秒から数十秒で痛みなどはまったくありません。
弱視検査の予約
予約不要です。受付のスタッフにお声がけください。
弱視検査の費用
1回につき1,000円(税込)
健診・診断書作成費用
項目 | 料金(税込) |
---|---|
診断書作成 | 3,300円 |
英文診断書作成 | 5,500円 |
指定伝染病などの登園許可書 | 0円 |
入園前健診 | 3,300円 |