ぜいぜい、ゼロゼロ、咳

ぜいぜい、ゼロゼロ、咳

小児のお子様は風邪をひくとぜいぜい、ぜろぜろすることがよくあります。
風邪でなくても、同じような様子になることもあり、その原因はさまざまです。

  • ウイルス性呼吸器感染症
  • 気管支喘息
  • 慢性的な嚥下困難(これによって、肺に繰り返し食べものや飲みものを吸い込んでしまう)
  • 胃食道逆流
  • 肺の異物
  • 心不全

などがあります。

もっともよくみられるのはウィルス感染症によるものです。

ぜいぜい、ゼロゼロ、咳感染に伴う気道内腔の炎症によるむくみや、痰などの分泌物の貯留によって空気のとおりが悪くなり、ぜいぜい、ぜろぜろと音が絡みます。また、鼻汁が多量に絡むことでも、同じように音が聞こえます。一言でぜいいぜい、ゼロゼロといっても、その音には2種類の別があります。息を吸うときに聞こえる音(吸気性喘鳴)と息を吐くときに聞こえる音(呼気性喘鳴)です。
気管支から聞こえる音が呼気性、鼻や喉など呼吸器上部から聞こえる音が吸気性と、原因の場所によって、聞こえる音の質がかわります。
お母さまから「ゼイゼイしています、喘息ですか」、とよく質問されます。
私達は聴診によってその音を聞き分けます。
その多くは感染による鼻汁の貯留によるものです。
内服薬によって改善を促すことは可能ですが、お薬の力だけでは改善につながりにくいこともあり、当院では、鼻吸引や鼻洗浄を行うことで症状緩和に努めています。年長児では自分ではなをかむ練習指導も行います。
感染するウィルスの種類によっては気管支からの呼気性喘鳴を聴取することもあります。(RSやヒトメタニューモウィルスなど)その場合には気管支拡張薬吸入を毎日行うことで症状の緩和に努めます。
処置をこまめに行い、こまめに通院することで、お子様の呼吸の苦しさを解消することができます。処置中はいやがるので泣いてしまい、数日毎の通院はご家族には大変なこととおもいますが、頑張った分、早くに症状緩和につながります。
             
  • 〒240-0012
    横浜市保土ヶ谷区月見台36-15
    ※2023年9月より新棟に移転しました。
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