これまでにも何度かご案内した子宮頸がんワクチンについて再度お話しいたします。子宮頸がんは、性行為などによる子宮へのヒトパピローマウイルスによる感染をきっかけに10数年の月日をかけて細胞変化が起こり癌化する病気です。このウィルスの感染を防ぐことで約8割の子宮頸がんおよび前がん病変を予防することができます。
昔から、このワクチンを継続的に接種してきたイギリスは、子宮頸がん撲滅宣言、イギリスにはワクチンによって子宮頸がんの発症がなくなった、という状況にまで来ています。
現在の日本はアフリカよりも低い接種率です。このワクチンは非常に高価ですが、癌の予防のために公費で接種することが可能です。9年間積極接種が避けられていた年代の方にも昨年から無料で接種ができるようになっておりますが、その無料接種制度の有効期が近づいています。接種の完了には、3回接種、半年の期間がかかります。来年2025年3月末までの有効期限です。キャッチアップ対象、および、現在高校1年生の方は、9月までに1回目の接種を開始してください。ワクチンについてお母さまが不安に思われるようでしたら、お母さまだけでも結構ですので、医師にご相談にご来院ください。夏休みを接種の機会にご利用ください。
子宮頸がんワクチン接種のお願い
2024.07.31